家で育ててい「た」、三代目の観葉植物(パキラ)について。
以前の記事からやはり盛大に放置してしまいましたが、枯れました。
※枯れたよ…………!
なんかもうどうやってもダメな気がしていましたが、改めて調べたりもしつつようやく枯れた理由も少しずつ分かってきたので、次を見据えつつケジメも兼ねて書いていきます。
前回:■三代目パキラを買ってきたよ@2019年4月
»最新/過去記事は■「観葉植物」ラベル」から。
こちらが100円ショップで買ってきたパキラ。
小さく、簡素な鉢ながら力強い姿をしており、この時点では苗にも鉢にも致命的な問題は無かったと思って間違いないでしょう。
では、ここから植え替えの時点から振り返りつつダメだったところを洗い出してみようと思います。
(写真はちょくちょく撮っていました)
*
今回(というか当時)植え替えのために用意したのは以下の3点。
»観葉植物の土
»鉢(水受けと一体型)
»ポリエチレン手袋(100枚入)
いずれも百均で買ったものですが、この中で明らかにまずかったのが一体型の鉢。
内側はほぼ普通の穴あき型で、それを外側のケースで受けるというものでしたが、そのままでは密封されてしまうため水はけは最悪です。
もちろん底に穴の無い鉢は普通にあるし、この鉢のデザインではなく自分の用途/選択が間違っていたわけですが。
買った後さすがにん?? となんとなく察して、ペンチ等を使って空気穴を作ってみたり、輪ゴムで少しでもすき間が空くように……とかしましたが、なんかそういう問題ではなかった気がします。
ここは変なところでケチらずに好みの大きさの鉢&受け皿を別々に買うべきだったな、というのが第一の反省点。
水が流れていかないのが気になって、割り箸でもう少しすき間を空けた第二形態。
やはりそういう問題ではなかった感が強いです。
観葉植物の土はこんな感じ。
白い石だか何だか(軽石?)も入っていましたが、記載によると「培養土」とは違って肥料が入っていないとのことなので、植物によっては自分で用意する必要があるみたい
パキラの場合そこまで肥料は重要ではないようだし(あげるとしても年イチとか)、当然水や肥料の与えすぎもNGってことなので難しいところです。
もともと入っていた鉢。
取り出してみたら内側にも小さい鉢、というかペラペラの梱包材のようなものが入っていました。
まあ大量の栽培~出荷の名残でしょうか。
あまり考えずに土を避けて植え替えを行いました。
「観葉植物の土」は2リットル分で、半分以上が余りました。
こちらが植え替え後。
ここまででも、振り返ってみるとこうすべきだったかな? という点がいくつか出てきました。
»鉢底石(はちぞこいし)を置く
鉢植えでは底に石を並べておくというのもわりと一般的なようです。
用意するものは専用の石だったり発泡スチロールだったりと様々で、いずれも水はけや通気性に効果があるため根腐れ予防にもなるとのこと。
この程度なら手間もコストもかからないし次回はやっておきたいところです。
なお穴から落ちてしまう等、石を固定する場合は固定ネットが必要ですが、これは台所用の水切りネットで問題無いようです。
これなら常備しているし、何度も失敗したハイドロ化で余ったゼオライトと合わせて使っておこうと思います。
さらに土の表面を石やウッドチップで覆う「マルチング」というのもあるそうです。
見た目だけでなく育成にも効果があるらしい……のですが、土の表面を確認できないというデメリットもあるので慣れた人向けかも。
なお土の表面を「無機質の用土」にするのは非常に効果的で、特に赤玉土(あかだまつち)は「腐葉土と混ぜる」「大粒を底、小粒を表面に敷く」といった感じでいろいろ使えるようです。
»土にひと手間かける
買ってきた土は、ふつう袋に入っています。
このままだと密封されているため、品質しだいですが過度に湿っていたり、雑菌が繁殖している可能性があります。
特に百均のものを使うなら粗悪な状態だったとしても素人には判断が付きません。
理想的には防カビ等の処理が施された土を園芸店で入手するべきですが、まあなんとなく必要なものは百均だけで揃えたいのでスルー。
(高品質な土でそれでも枯れた時に立ち直れないし……)
簡単で効果がありそうなのは、植え替え前に「天日干し」しておくこと(広げて屋外に放置するだけ)。
風で飛ばされそうなのでいらない箱や洗面器に入れておくのが良さそう。
できれば天気の良い日に(雨が降ったらそれはそれ)、丸2日とか放置して「完全に乾いた状態」にしてから使ったほうがなんか良さそうな気がします。
さらに土全体に赤玉土や軽石を混ぜるのも有効らしいのですが、これは育てる植物しだいで「正解」が違うので単純な話ではないみたい。
初心者はあまり無理せず観葉植物用の培養土(肥料等が最初から入っているもの)を使うのが無難かもしれません。
»やっぱり水やりすぎてたのでは?
観葉植物に限らず水や肥料のあげすぎは厳禁で、よく「次の水やりは完全に乾いてから」とか言いますが、思い返すと水をかけすぎていた気がします。
基本中の基本なのですが、「水やり」以外にやるべきことが分からないと、つい水をかけないと不安になってあげすぎてしまうんですよね。
使っていた鉢の相性も良くなかったし、鉢の中で窒息して根腐れしやすい状態になってしまっていた気がします。
上記の鉢底石も合わせて、次回は通気性も意識するべきかなと。
*
振り返ってみた反省点と次への対策は以上。
続いて三代目のパキラが枯れるまでの様子です。
植え替えから一ヶ月くらいの頃にきのこが生えてきたことがありました。
土に含まれていた菌なのかなと思いますが、まあ「よくあること」で、そこまで致命的なものではないみたい。
しかし、ここまでポコポコ生えてくるとなんか怖いし、やはり最初に天日干ししておくと見えないところでも効果がありそう。
この時は割り箸でつまんで捨てました。
左のほうで輪のようになっているのはひっくり返って傘の裏側が見えている状態です。
放置してもすぐしおれる程度で生命力はさほどでもないのか、翌月以降はほぼ生えてきませんでした。
植え替えの直後は葉がグングン伸びたりするのでああ大丈夫そうだなと安心してしまうのですが、やはり危険サインは早い段階で出ていました。
この時は全体的には健康そうですが、もう内側の小さめの葉が黄色っぽい色になっています。
そして土の表面が真っ白になっています。
調べたところ葉が白くなるのは「うどんこ病」、土が白くなるのは「白カビ」が多いようです。
特に梅雨のような多湿の時期に発生しやすいため早期に対策する必要があります。
この時は白くなった土をできるだけ取り除いてから土を足しておきました。
ただ、虫歯みたいなもので↑画像のような状態になる前にもっと早く処置すべきだった気がします。
葉の変化は分かりやすいのですが、今後は土の変化にこそ注意する必要がありそうです。
ちなみに土を使いまわししたい場合は、近年よく売られているアルコール消毒スプレーをかけて天日干しするのが良いようです。(あんまり再利用したくないけど……)
一般に消毒スプレーは濃度が薄いため、植物にカビが見られる場合は直接スプレーするのも有効なようです。
ただ、あまり薄い&少ないと殺菌効果が出ないしやりすぎると植物が傷むので、やはり早い段階で最小限の処置で済ませるのがベストでしょう。
なお根までカビに侵食されていた場合はアウトで、土全体を廃棄したほうが良いようです。
*
その後も葉がしおれていき、徐々に枯れた部分が増えてきました。
おそらくすでに根腐れが起きているので、この時点で土を総入れ替えとかしても先は長くないような状態だったのではないかと思います。
初期の幹にはこれから伸びてきそうな気配がありましたが、これらも伸びる前に茶色く変色していきました。
ここから持ち直すのは難しいので、その前に対処する必要がありました。
ついにバタバタと葉が落ちていき、最も大きな葉がしおれていくと心が折れます。
遺影。
これを見ると、まだまだ知識は足りないものの次はもうちょっとマシにしようと思わざるを得ません。
参考に、末期の根本。
土の表面が白いだけならまだマシで、植物本体に濃いカビが付いていたら致命傷になりかねません。
これは植え替え初期の問題無い土の様子。
今後は葉や茎だけではなく土も見ようというのが教訓になりました。
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以上、三代目のその後でした。
結局のところまあ土で育てれば適当でも大丈夫だろうと思っていたのが間違いだった、というのが今回学んだ最大の反省点でした。
思いついたことを全部やって、それでも枯れる時は枯れるというのを覚悟した上で懲りずにまたやるつもりなので、またいつか。
ではまた。
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アイリスオーヤマ 培養土 ゴールデン粒状培養土 観葉植物用 5L
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