*(補足)この記事は2011年時点のものです。その後数年で実用的な電子カイロも多数登場しているようなので参考までに。
というわけで「電子カイロ」(でいいのかな?)です。
テレビで紹介されているのを見たのですが、「電子カイロ」という響きだけでほしくなってしまいました。
ここでは、私が買った「RD-UHW」を実際に使ってみた感じを書いていきます。
ちなみにヤマダ電機で2000円くらいでした。
◇内容物とか
正式名称:「充電式ハンドウォーマーRD-UHW」
・本体+専用ポーチ
・USBケーブル(約50cm)
・取扱説明書
◆ヤマダ電機で検索してみると、シルバー(SI)、ピンク(PK)、グレー(GR)の三色があります(店頭にもありました)。
私が買ったのは「GR」ですね。
販売元は「株式会社ラジカル」(埼玉県、サイトなし)で「MADE IN CHINA」です。
◇外観・スペック
・サイズ:約9x4センチ
・スイッチは1つ(オン・オフ/モード切替)
・状態表示ランプ1つ(赤・オレンジ・黄緑の点灯/点滅) →要充電時は点滅が早くなる。
・底面はストラップ等を通せる引っ掛け部あり
*
見た目は音楽プレーヤー風で、ボタン類も大変シンプルです。
まあスタイリッシュと言えなくもありません。
・高温モード(45度)、中温モード(40度)、バイブモード(40度+振動)に切り替え可能
・中温モード使用時は「最長120分」との記載
・充電時間:「別売りACアダプタなら2時間」らしいが、USB充電時は不明
→充電中はランプが点灯、完了時は点滅。
*
二千円と比較的安めながら、3つのモードを搭載しています。
1ボタンなので、押すごとに切り替え、長押しで電源オン・オフと工夫されています。
とりあえず、朝・夕に各30分ほど高温モードをつけっぱなしにして歩く程度なら電池は持ちます。
◇が、期待よりはかなり下
さて性能ですがぶっちゃけ微妙です。
自分としては、「高温モード」で放置→素手で握る→ジュッ(肉の焼ける音)くらいの熱さを期待していましたが、それにはほど遠いです。
とりあえず自販機で買ったばかりの缶コーヒーとか、普通のカイロなんかを想像しているとがっかりするのは間違いありません。
まあ「高温モード」で少し放置してから握ってみると、おおっというくらい温かいのは確かですが、どうにも長続きしないのが残念なところです。
自分の手が冷たい体質なのかもしれませんが、せいぜい十秒も握っていれば、あまり温度を感じないくらいになってしまいます。
そして手を離した瞬間がまたヒヤッとします。
どうも外気によっても性能や使用時間が変動するということで、極寒でこれを頼りにするというのはちょっと無理があるかなと思います。
前述の通り高温:45度、中音:40度とのことですが、まあ「ぬるま湯」というのが近い印象です。
冷たい手で触れると相対的に温かく、時には熱いようにも感じますが、すぐ温度に慣れてしまい、手を離すと一気に冷える……という感じ。
……とまあ悪い点を並べてしまいましたが、なんだかんだで最近は毎日持ち歩いています。
気温によっては「中温モード」でも良い感じに温かさが持続することもあるので、まだちょっと真価を測りかねているところです。
ともかく「充電式」というガジェット感(?)だったり、必要な時にだけON/OFFできる利便性は他に無いものです。
だいたいの性能を理解した上で、値段相応と割りきって使う分には悪くありません。
(ちょっと追記)
実際に使ってみたところ、「直接触れない」のがコツかなと感じました。
握る時は両方の端っこを持って、「面」には手のひらや指をできるだけ当てず、「握る」というより「包む」感じで持つのがおすすめです。
やはり直接触れているとすぐに温度が下がってしまいますが、付かず離れずの状態を維持するとなかなか良い感じになったりします(まあ、あまり期待はしないように)。
ついでに、こちらは専用ポーチ。やや厚手です。
こんなものが付くならさぞ熱くなるに違いないと思いましたが……。
ポーチに入れてしまうと、もはや起動中かどうかすら分からないレベルなので「不要」です(断言)。
あるいはもっと薄いものを自前で用意すれば、むき出しで使うよりは安定して温かくなるかもしれません。
◇気に入った点
やはり二千円で3モード搭載という安さが一番です。
同価格帯ではオン・オフしかないものもあるので、迷う余地はありませんでした。
とりあえずどんなものか試してみたかったという意味では良い製品です。
機能的に気に入ったのは「バイブモード」の存在です。
この製品はボタンを押すごとに「高→中→振動」とモードが切り替わるため、いちいちランプを見なくても「起動中かどうか、どのモードか」が判断できるわけです。
自分の場合はポケットに手を入れて使うことがほとんどなので、ここは素直にうまいこと設計したなと感じました。
この機能削ったらもっと安くなるのではという気もしますが、これはこれで個性的なのでいいんじゃないでしょうか(もともと安いですし)。
ちなみに外箱には「バイブマッサージ機能」と書いてあるように、「グイイ↑イ↑イ↑イ↑イイ……イイ↓イ↓イ↓イ↓イイ……」という感じで振動に波があります。
やや強めなのか音もうるさいし、手に持っていると肘まで震えがきてむしろ疲れます。
これは、なんとなく……いやなんでもありません。 ※なんでもないよ!
まあ一~ニ時間しか持たないことも考えるとこの機能そのものにはあまり期待しないほうが良いかと思います。
(ちなみに電源が入っていると充電できません)
◇似たような製品はどうなんだろう
気になったので少し調べてみました。
まず、私が見たテレビで紹介されていたのが、おそらくこれです。 →◆エネループカイロ(Amazon)
どうも「エネループカイロ」としてSANYOが展開しているようです。
まず、◆卵型のものが旧式の「片面発熱型」で、RD-UHWと同じような◆板状のものが新型の「両面発熱型」とのこと。
ちなみに実物を店頭で見ましたが、新型の「エネループカイロ」にも電池入れ替え/内蔵の2タイプがありました。
電池タイプは内蔵タイプより値段が高い上に動作時間も短めなのですが、その名の通りエネループ電池を使えるため電力切れに強く、そのまま充電器としても使えるようです。
ただしレビューを見る限りでは「使い捨てカイロには及ばない」という雰囲気なので、やはり推して知るべしというところでしょうか。
機能的には強/弱2段階、急速に温まるターボモード搭載とのこと。
そう言えば「RD-UHW」は起動から温まるまで30秒~1分ほどかかるので、こういう機能もアリですね。
※個人的には「バイブモード」を推すよ!
◇(番外)Zippoカイロ
さて、いろいろ調べてみたところ、ちょっと面白いものが見つかりました。
ZIPPO(ジッポー) ハンディウォーマー
なにやら物騒な形状ですが、こんな感じです。
・オイルを注油して使う(純正オイルでなくても良いみたい)
・「数時間」は温度が持続
・「点火」にはライター等を使う
・中で燃えているわけではなく、気化熱で温める(よくわかりませんが危険ではないみたい)
・むちゃくちゃ温かいらしい(それこそケースが必要なほどに)
・たまに不良品もあるみたい(?)
……まあオイルやら点火やらを我慢できればかなりの効果を発揮できるようです。
ただ、屋外作業等の長時間使用ならともかく、通勤に使うにはちょっと扱いが大変そうですかね。
気になったのは上記二点くらいでしょうか。
その他、いかにも安く作りましたという感じのもの、ソーラー充電対応でPSPやDSの電源としても使えるという
そもそも充電式カイロ自体が今のところ店頭での扱いがかなり小さいため、今後Zippoカイロレベルの温かさをUSB充電式で可能にする新製品が出てくることに期待しています。
たとえば寒い日に音ゲーをやると指がほとんど動かないので、「そんな時は!!」という感じで使えるといいなあと。
総括します。
「買ったこと後悔なんてしてないんだからね!」(ほんとなんだからね!)
というわけで、今後数ヶ月はPSP(かVita)と充電ソースを争わせることになりそうです。
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