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2016年2月17日水曜日

漫画レビュー:「RIDEBACK」(ライドバック)、「め組の大吾」


 2016年2月の期間限定無料マンガより、ゴリゴリのロボットアクション「RIDEBACK-ライドバック-」(1~3巻)のレビューです。

 「め組の大吾」(1~3巻)を追記。

*■前回(日々蝶々、エルフェンリート、銀河鉄道999) *■次のレビュー「ディザインズ」1巻


◇再び与えられた光の翼 →◆このへん(無料期間終了)

漫画レビュー:「RIDEBACK-ライドバック-」
2016年2月18日までの限定公開)

 全く知らない作品ながら、これほどのレベルならどこかで目にしそうな……と思ったところで「IKKI」の文字を見てなぜか納得。(まあ良くも悪くも)
 表紙の絵柄から「ぼくらの」的な人間ドラマかと思ったら、むちゃくちゃハードコアなロボットアクションものだったので良い意味で裏切られました。
 あまり下品でない程度のエロ(色気?)もまた良い感じのB級映画感があって好みでした。
(全10巻で完結済み)

 内容は、「ライドバック」という手足が付いたバイクのような独自の走行ロボットがある近未来世界のもの。
 高速で走る形態になったり、人体のようにバランスをとって大ジャンプしたりしますが、作画のメカニカルな描写がいちいち異常です、いやもはやマジキチです(ほめています)。
 暴走した(と演出される)学生デモの渦中に単身で飛び込んでいくシーンとか、描写も展開も素直に格好いいです。
 なお主人公が元・体操選手(っていうだけではないのかな?)で超人的な操縦センスを発揮する……というくだりはエアマスターなんかを連想しましたが、この設定って激しいアクションものと相性が良いのか妙な説得力がありますね。

 そして、とにかくドン引きレベルで「ガチだ」と感じたのが巻末おまけのメカ紹介。
 いやいやいやいや普通カトキ立ちとか「これが~~形態だ!」とか描くだろうってところに、本作ではなんと「ライドバック」の頭/胸/肩/腕/脚/タイヤといった各パーツを分解した図解が詳細な解説付きで掲載されています。
(警察や軍の装備、ミニパトですらものすごい文字数で解説されています)
 こうした鬼気迫る熱量には圧倒されるものがあり、この設定(というか設計)を踏まえた作画として改めて読むとなんだかとんでもないものを見ている気がしてきます。

 個人的に「IKKI」というと「松本大洋の安住の地」という印象なんですが、こういったガッチガチに構想や設定を練りこんで始まった物語がのびのびと長期連載できるあたりの懐の深さみたいなものを垣間見た気がします。
(まあ作者はIKKI専属ってわけでは全然ないんですが)


◇あちいじゃねえかーーッ!! →◆このへん(無料期間終了)

漫画レビュー:「め組の大吾」
2016年2月25日までの限定公開)

 20年前の作品ですが、いま見ても絵柄に古い感じがまったくしないのがまずすごいです。
 こういうガチで描いているような人の絵って本当に色あせませんね。

 内容は、熱血系(だけどうっとうしくない)新人消防官「め」でたい「め」組で成長していく話。
 はるか昔にサンデー本誌で連載している時に何度か見たかなあ(遠い目)……という感じでまともに読んだのは初めてです。
 大部分は火事の話ですがそれだけではなく、氾濫した川での救助に入ったり、いきなりトラとのステルス戦闘が始まったりもします。

 で、そのすべてが「熱い」。
 消防シーン以外でも、五味さんの背中とかカッコ良すぎて死ぬかと思いました。
 これらのページから伝わってくる熱量はただごとではありません。(きれいな佐藤秀峰って感じ)
 「大人も子供も楽しめる」なんていう言い回しは、きれいごとも甘えもなく感情を揺さぶってくるこういう作品にこそ使うべきでしょう。


*(補足)
 さて、曽田正人先生と言うともう1つの代表作である「昴」シリーズも有名ですが、こうなってみると現況が気になってきます。
 ってことで調べてみると、現在は最新作「テンプリズム」ネット上で無料連載中なんですね。
 なにやらネット連載だけど基本的に毎週更新だったり、そのページ数も最新話だと40ページ超だったりして全力感が伝わってきます。

 掲載サイトはこちら。
◇コミック小学館ブックス
http://csbs.shogakukan.co.jp/serial/?id=tenth-prism

(まったく無駄に文字数が多いサイト名はもう少しどうにかならなかったものか)

 ここで気になるのは、やはり「め組」「昴」みたいなのを想像したところからの「!?!?」というまったく別人のような絵柄の変貌ぶりです。
 ただ「全国の書店員さんから応援コメント」にある「線を減らし、ペンタッチを変え、アナログからデジタルヘ… 曽田先生は変わってしまったのかと思いながらも頁をめくる」なんて前置きにもうなずいてしまうレベルですが、すでに結構なペースで7巻まで刊行されていることからもそこに何かがあるのは間違いないようです。

 上記のコメントにもありますが、大ベテランにも関わらずほぼゼロからリスタートするかのような姿勢は何やら高鳴るものを感じます。
 なんとなく、これまで現在を見る限り、どうやら漫画家・曽田正人は信用できる……なんてことを思いました。
(過去作からいろいろ読んでみようかな……)

*追記:曽田正人作品より「昴」、「テンプリズム」のレビューを■書きました。



 以上です。 ではまた。

*■前回(日々蝶々、エルフェンリート、銀河鉄道999) *■次のレビュー「ディザインズ」1巻

 マンガレビューの過去記事は■「漫画レビュー」ラベル」にて。



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