冨樫義博「HUNTERxHUNTER」33巻と峰浪りょう「初恋ゾンビ」1巻を買ってきました。
※電子版だよ!
かつて◆32巻を買ったころ(画像)には電子媒体など考えもしていなかった自分がすっかり電子版しか買わないよ派になり、32巻もそこそこ傷んできていたりするほどの期間が空いてもやっぱりみんな待っていたようです。
*(追記)34巻を買ってきました。
なんか2冊同時に買うとちょっと還元的なセールがあったので、個人的にすげー好きな
いやあ公式パロディ漫画であるキン肉マンレディーは紙媒体で2巻まで持っていたんですが、どうもわりと最近(2017年4月)電子化されたみたいですね、というクソほど要らない情報はともかくレビューはそのうち。
*■前のレビュー(ヒメゴト~十九歳の制服~、電波の城) ■次のレビュー(狂四郎2030)
HUNTER x HUNTER #33
◇待つさ いくらでもな
2012年12月の32巻ラストで暗黒大陸編が始動してから3年半を経て待望の最新巻。
どうも今月(2016年6月)はドリフターズ、ベルセルクも出るという奇跡の月だとして騒然となったとかなってないとか。
しかしどれだけ休載があろうとも、書店を通れば ハンターハンター! 最新巻! を連呼する呼び込みや告知ポスターを見かけたりと、その存在の大きさを改めて感じます。
肝心の内容ですが、まず一体何が起きているのかというくらい絵柄の安定感や密度がハネ上がっています。
ハンターハンターと言えば連載中は落書きのような状態で掲載されることがあり、それをコミックスで「最低限」の修正を加えることが有名。
ただ、たとえば32巻の339話と、33巻の344話の同じ部屋を見比べると加筆がどうとかいうレベルを越えて歴然とした差があります。
他にも暗黒大陸の描写や(少ないけど)戦闘シーンでも凄まじい迫力で、待たせるだけのことはあるな、という出来です。
(人物では、黒服と化したクラピカがむちゃくちゃかっこいいです)
そしてストーリーのほうは、もう語り尽くせないほどの壮大な始まりに立ち会っているようなワクワク感に満ちています。
デスノート以上のセリフ量もあって読むのにも理解するのにもかなり時間がかかりました。
例によって「暗黒大陸編」と一口に言っても、
・協会vsビヨンド
・ジンvsパリストン
・厄災の脅威
・「フリークス」の謎
・14名の王位継承戦
・壺中卵の守護霊獣
……といった内容が同時展開しているため、この巻だけでもとんでもない数の新キャラやキーワードが登場しています。
あまりにも馬鹿デカすぎる大風呂敷がだばだばだばーっと広げられたわけですが、これまでを考えれば一見重要ではない脇役の一人ひとりに至るまでここ一番の役割や伏線が散りばめられていることでしょう。
なお、余白ページにある「危険生物 ランク表」の定義や「3世代口座」の概念といった詳細な解説も新章の深みを増しています。
本作を振り返ると、GI編では仮想ゲームやカードゲームをルールブック付きで、キメラアント編では新種の生物の生態や繁殖の過程を創造していたように思います(大げさか)。
そして今回は、これまでを上回るスケールで「未知の世界」そのものを描き始めているのかなと。
すでにアルカ(=アイ?)の件だけでも念能力を越える未知の一端がかいま見えますが、今後どれほど壮大な展開に至るのかもはやまったく想像できません。
まあつまりなんていうか、この時代に生まれてよかったです。
初恋ゾンビについてはまた後日書きますが、同氏の前作である名作「ヒメゴト」のレビューは↓前回分にて。
*■前のレビュー(ヒメゴト~十九歳の制服~、電波の城) ■次のレビュー(狂四郎2030)
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マンガレビューの過去記事は■「漫画レビュー」ラベル」にて。
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