月刊アフタヌーン2014年10月号を買ってきました。※電子版だよ!
→左のは◆これ。
あまり深く考えずに突っ込んでいくスタイルの小鳥遊が表紙です。
・表紙:パラダイスレジデンス
・新連載・1:ヤマシタトモコ「花井沢町公民館便り」(はないざわちょうこうみんかんだより)、38P、途中カラー4P
→隔離されて未来が無い町で「普通に」暮らす話。救いは無いかも。
・新連載・2:「零崎軋識(ぜろざききししき)の人間ノック」(原作:西尾維新、漫画:チョモラン)、57P、扉絵カラー
→大コマのドヤ台詞も完備で安心の零崎だった。
・読切:ほづみりや「Vet's Egg」、66P
→牛のうんこ爆弾にも負けず獣医を目指す学生の読切。
・読切:片倉真ニ「ペン太のこと」(描き下ろし出張掲載)、6P
→「モアイ」にて◆毎日更新で配信中。 (無料web)
→追記:「毎日カラスヤサトシ」も毎日1本(平日)◆連載中。
→追記2:現在劇場公開中の「リトル・フォレスト」の第一話が◆無料公開中。
・休載:無いよ!
まったくカラーが違うのに、新連載2本からは濃厚なアフタヌーンっぽさを感じました(なぜか)。
なお次号からは、有名作家による「寄生獣」のオリジナル読切を毎月掲載していくとのことで、初回は「アゴなしゲンとオレは寄生獣」。(えっ)
■前号(2014年9月号) ■次号(2014年11月号)
感想です(基本的に上から掲載順)。
──── 一度でも
きみとキスしたり
抱き合ったりしてみたかったな
・シドニア/65:カンッ(ビシャッ)のスピード感がガチ
*前回まで収録の13巻発売に合わせた巻頭カラー4P。
*
・パラレジ/4:カラッとした微量の「エロす」
・げんしけん/103:驚異のベタ展開で四天王の一人(※ビッチ)が脱落
・マージナル/16:ぬう全然どういう話になっていくのかわからん
・おお振り/113:モブのスーパープレイにモブがホレる事案
◇タイトル+1コマで四季賞を選んでみるテスト@130P→「おいでませ山口」、次点「ママは動物園」
◇波よ聞いてくれ/2:
・見ようによっちゃただのラフなのにこのインパクト@表紙
→追記:「魂を・抱いてくれ」はアオリで、2話の題は「お前が欲しい」だった。
・どっちのみつおですか?(すっとぼけ)
・「一緒にお仕事してみない?」→まずググる主人公
・今年の三月だろ!!
→こういう特に意味の無いネタがいいなあ。
・フラジャイル/3:モリィの目が危うい……/先生がた(2名)の所見がいずれも実に率直/そして全力で仕事をエンジョイする助手であった
・宝石の国/23:こいつ……動くぞ!@クラゲ
*【再確認】ダイヤは女口調のボクっ子(新しいな)
*最強伝説が始まるかと思ったらかなり黒いフラグが……
・ユイコさん/39:極めて自然な展開で行われるえげつないグイッ♂グイッ♂
・アンダー3/5:ふるさとがゲスすぎて、どういう経緯で1コマ目の状況に至ったのかすら些細に思える
*上部には「この漫画は巻末愛読者アンケートの投票対象作品です。」の文字が
・謎の彼女/91:久々の異常な書き込み(夢世界)+前後編で気合入ってるなーと思ったら次回最終回とのこと
*複雑だけど、最近の感じだと潮時かなあ……
・天地明察/35:嘘だッ!!(史実の話なんだよなぁ……)@次号は休載
*さて、そろそろ関さんがぶち切れる頃か
・マルさん/4:たこ焼き器 購入不可避
→安くてもプレートを外して洗えるタイプがいいみたい。
*たしかに準備簡単だなあ……(そしてハイボールに超合いそう)
*だが、酔っても仕事は完璧にこなすできる男であった
・マイボーイ/6:手伝え!→「グー」(いやグーじゃねえよ)
*「そこは"うぐぅ"さ!」→そこ、「うぐぅ」か……?
*毎度
・タナトス/4-5:挑戦者現る!(Mr.カラテかな?)
*「強えっ……」っていうか毎回ノープランすぎるんじゃ……
・ペン太のこと:グァァ特にオチが無いギャァァァ(汚れた魂が焼かれる様子)
*
+新連載「花井沢町公民館便り」 →◆初回(第1号&2号)試し読み(モアイ公式)
新技術のシェルター開発が失敗し、「有機物を通さないフィルター」で覆われてしまった小さな町の話。
外界とはネット通信や支援物資(無機物)でやり取りしつつ、町の住民達はおそらくあと200年くらいで滅びるだろうと思いながらも「普通」に暮らしていきます。
初回はやや変則的な掲載で、第一話(10ページ)+第二話(28ページ)でした。
そのせいなのかどうなのか、この第一話はラスト4ページがカラーで、ここでのセリフ/表情/色使いのいずれもが異質な見開きに余計なアオリ文が入っていない点をまず高く評価したいです(どうでもいい?)。
なお、この第一話パートが存在することで、物語が進んでも今後、「大団円」のような救いはまず無いであろうことが最初から暗示されています。
このハード展開なモダンSFという雰囲気は正直、読み手を選ぶところはあると思います。
※かなりのガチ設定だよ!
第二話(第一話よりだいぶ前の年代っぽい)では、一見さほど不幸な様子も無く生活しているようでいて、慰謝料、給付金、配給、"外"の親族の自殺、「シンコーシューキョー」といった不穏なワードが続々と集結していきます。
今のところ、事故が起きてからの「後世代」の子どもたちにとって、置かれた状況そのものについては特に悲嘆も無く受け入れている……という状態でした。
しかし、まるで奇跡のようにワクワクするイベントでも外界の薄っぺらい物言いで一気に冷めてしまうなど、徐々に自分たちの不幸を認識させられていく展開になっていきそうな……。
このあたりは震災の時によく聞いた、実際に避難生活を送っている被災者にとって、安易に「がんばろう」「あなたは独りじゃない」を連発するCMは実に不愉快(……な場合もある)という意見を思い出すものがありました。
さて、自分としては「花井沢町」はホラーだと思います。
これは荒木飛呂彦氏の意見ですが、「グロい」とか「人がどんどん死ぬ」ものに限らず、たとえば学校のいじめ、家庭内の虐待のような話であっても、恐怖を感じるものであればそれはある種の「ホラー」なのだとか。
→そういう映画を見ることで現実の理不尽さに耐性が付く、とも。
自分としてはかなりホラー作品が好きなほうなので、この設定からしてどうあがいても絶望な世界観でどれほどの読者のハートを八つ裂きにしてくれるのかにはかなり期待しています。
そんなわけで、どんな鬱展開でもどんと来いだよ!(だよ!)……と言いたいところですが、次回予告スペースには、小さく「次回、ぼくの家に泥棒が入った。」とありました(うわあ)。
うんうんなるほど、この状況で治安が悪化したら、つまり……と考えていくとこの短すぎる予告だけですでに心が折れそうな息苦しさを感じてしまいます。
でも、早く続きが見たいと思ってしまうのがホラーの魔力でもありますね。
(まあ花井沢町がホラーなのか、という議論はさておき)
+新連載「零崎軋識の人間ノック」 →◆初回試し読み(モアイ公式)
・豪快な見開き
・不敵な感じの口上
・筆っぽい吹き出し
・日常生活っぽい表情
……というあたりで、双識から「文法」がていねいに継承されているというのがまず好印象。
(一人称の地の文がだっちゃ口調じゃないのは何かの伏線なのかな?)
やはりというか初回からけっこうな量の死体がゴロゴロしていますが、「カラッとしたエロ」ならぬ「カラッとしたグロ」な雰囲気にも上品さ(?)を感じたりも。
とりあえず絵柄については、おっさん/少年/青年に見開きの大コマなんかも含めてとても好みだったので安心しました。
作画面で地味に感心したのは使用フォントの種類が非常に多いことと、その配置バランスが実に絶妙だと思ったこと。
たとえばラスト前の2ページだけでも太い墨吹き出し+太字ゴシック(大小)、細い墨吹き出し+細字ゴシックで、よく見ると左右で書き文字の白黒が逆だったりします(細かい!)。
こういうのってこういう時はコレとか細かく決まってるのかな……とか思うと、常時ほぼテキトーにフォントをいじっている自分からするとプロの気配を感じるポイントだったりします。
やはり「原作:西尾維新」なので、こういった装飾面が凝っているとよく映えるなと。
それにしても第一話から釘バットで暴れたそばから敬語キャラのアンチマテリアルライフル(?)で狙撃されたりして、相変わらず派手というか華(=見せ場)が多いですね。
これならすでにコミックスの限定版とか企画されていそうな勢いも感じつつ今後も非常に期待して良さそうです。
あと余談ですが、盛大に「プレイボール!」とか宣言するもんだから◆某サイレンを本当に実況してみた動画(過去記事)を思い出しましたが特に関係ありません。(えっ)
さらに余談ですが、掲載順的に(狙ったのか偶然なのか)直後がマルさんだったのも若干ニヤッとしました。
+読切「Vet's Egg」(ベッツエッグ、Vet=獣医)
作者は獣医師免許持ちとのこと。
今作でも母校に取材しに行ったとかで、内容はリアルな獣医学科あるあるっぽいです。
たしか銀の匙では肛門から出てきた卵なんて食えねえとかなんとか言っていましたが、こちらはクレイモア(※対人地雷)のごときうんこ爆弾を食らったりしていました。
ざっと感想はこんな感じ。
・ヒロインはかわいい、金髪はかっこいい、やさぐれ先輩もいい感じ
・「天晴」(感嘆詞はちょっと)も含めてネーミングが異世界
・プ~ねこに比べると動物の目とかはデフォルメ系か
・そのオチはどうかと思う(あれも獣医あるあるなのかな)
内容としては「獣医というものはだね……」とかではなく「ああっワンちゃんかわいそう」な話がメインでした。
まあ途中までは実際問題、どうかの話をしつつも、結局のところおまえら純真さんかという印象。
たとえば最初の時点ですでにオリの中にパルボをぶちまけていたら? とか、動物病院に持っていった場合あの薬剤一本でいくらなんだろう? とか、対象がヘビやトカゲやドブネズミだったらどうだろう? とか、どこかでフラグを回収し忘れてダメだった場合はどういう結末になっただろうか? とか、こういう犬が追加で50体来たらどうだろう? とかより主人公が苦しむ展開ばかり考えてしまいましたがそういうマンガじゃないですね。
そう言えばタイムリーと言ってしまっていいものか分かりませんが、つい最近しょこたんがツイッターで捨て犬について発言してどうとかという話もあったりしました
個人的には「ダーウィンが来た!」みたいな知られざる驚異の動物トリビアとかはわりと好きなので、そういう話ならまた読みたいところです。
◇追記:◆アフタヌーン2015年9月号より、同名にて連載が始まりました。
次号について少し。
・四ヶ月短期集中連載で星野之宣「ベムハンター・ソード」が開始
・謎の彼女X→完結
・天地明察(訂正)→休載
・表紙は宝石の国
→次号は24回目なので連載2周年。
+寄生獣映画化&アニメ化記念の「ネオ寄生獣」連載企画が開始
第一弾は平本アキラ「アゴなしゲンとオレは寄生獣」。
→どうも置きに行っているのか攻めているのか判断できない。
以上、次回予告や二重の黒点に嫌な予感しかしない(だがそれがいい)10月号でした。
ではまた。
*
■前号(2014年9月号) ■次号(2014年11月号)
これまでの分はこちら。 →■「アフタヌーン」ラベル
◆アフタヌーン 2014年10月号 [2014年8月25日発売](リーダーストア)@レビュー投稿済
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