先日、PS4のコントローラデュアルショック4(DUALSHOCK4)がいきなり認識しなくなったのですが、いろいろやって復☆活した件の対応ログです。
今回遭遇した不具合は単純な原因ながらネットで調べても似た症状が見つからず、最終的に分解/清掃も行いました。
もちろん分解は最後の手段としていろいろ試した対処法も合わせて書いていくので、諦めかけている人も参考になるかと思います。
(※プロの修理ガイドではないので、あくまで自己責任でお試し下さい)
*その他の解説記事:■「ガチ解説」ラベル
DUALSHOCK4 Repair Challenge
*もくじ:
▼不具合の症状
▼試すべきこと
▼分解してみたよ
◇不具合の症状 ▲目次
今回遭遇した現象は、起動中に突然「DUALSHOCK4が接続解除されました。」と表示されて操作できなくなるというもの。
USBケーブルが抜けた程度のことならPSボタンを押せば再接続されるはずですが、押しても反応無し。
何回連打しても長押ししてみてもダメで、かと思ったら数分後に押してみたら普通に動く……と思いきや、数分後にまた切断されるという状態でした。
前の日までまったくそういった症状は無くある日急に発生し始めたのですが、たまーーに接続されても2分も持たずに切断されてしまうためまったく使い物にならない状態となっていました。
ちなみに、自分が使っているのはPS4の◆日本発売日に買ってきたやつです。
2014年2月22日と言うと6年目ですが、今年(2020年)になってついにスティックのゴムが割れたと思ったら、別のところにもガタが来ていたみたい。
いや、あと半年だけ耐えてくれればデュアルセンスちゃんにバトンタッチできるじゃん……といったタイミングだったので、5千円以上の純正コントローラ(あるいは他社の互換パッド)を買い直すのもなんかなあといった感じでした。
なお、単純に「認識されない」「接続が解除される」だけなら早期に修復できる可能性がありますが、自分の場合勝手にPSボタンが押されるという症状がありました。
具体的には、諦めてスタンバイモードにして放置していたら、いきなり\ピッ/と音がして勝手に起動するというもの。
※最初めちゃくちゃびびったよ!!
もちろん起動したところで様子を見てもまた1~2分で切断されるのですが、繋がっている間は各ボタンの動作に問題は無く、充電もされており、無線でも有線でも普通に操作可能でした。
結論から言うと、この「ボタンが勝手に押される」という症状はハード的(物理的)な問題でした。
今回のように「本体の電源を切っていても勝手にボタンが押される」というような現象がシステム上のバグで起きるとは考えにくいため、「内部に髪の毛やホコリが入って誤動作を起こしているのでは?」といった方向で疑っていくべきです。
このため、似た症状の方は本体メニューから設定をいじっても改善しない可能性が高いです。
(ソフトウェア的な問題ではないということ)
もちろん、「ボタンが勝手に押される」(あるいは特定のボタンだけまったく反応しない)といった症状が無いのであれば分解せずに修復できる可能性があります。
いずれにしてもいきなり分解するのはオススメできないので、まず下記の基本的な対応を順に試して様子を見るのが良いでしょう。
◇分解前に試すべきこと ▲目次
では、分解に挑む前にまず疑うべきこと、試しておくべき対処法を紹介します。
いずれも公式FAQにあるような内容で、一部を除いてほぼノーリスクで行えるものばかりなのでまずは試してみるといいでしょう。
列挙するとこんなところ。
»充電確認
・充電されているか確認する
・有線接続/無線接続で操作できるか確認する
・USBケーブルを替える
»コントローラ確認
・(あれば)別のコントローラが動作するか確認する
・コントローラのリセットを行う
»本体側でできる対応
・本体を更新する
・セーフモードで起動する
・本体設定を初期化する
*
ほぼ同じ内容がPlayStation公式の故障診断でもチェック可能です。
↓
(追記)アドレスが変わった(?)のか違うとこに飛ばされるのでこちらで。
https://hardware.support.playstation.com/jp_JP#/
下に行くほど深刻になっていきますが、途中のどこかで改善できるかもしれないのでまずは上から順に試してみることをおすすめします。
では各項目について詳しく解説してきます。
*
»充電されているか確認する ▲上に戻る
コントローラが充電されていない場合、充電切れと同時に接続も切れてしまいます。
有線接続している場合であっても、接続口の接触不良等により不意に接続が切れるという可能性があります。
充電が不十分ならバッテリー低下の警告が出るはずだし、接続時の表示で1~3本の状態が確認できるため察知しやすいです。
充電状態は、コントローラ背面のライトバーでも確認できます。
(追記:こちらも別のページに飛ばされるようになったらしく、現在ライトバーの色の記載は無し)
とりあえずPS4が起動して操作できる状態であれば青、赤、緑、ピンクのいずれか、本体がスタンバイモードになっていればオレンジ点滅または消灯となる、ということです。
充電はPS4本体以外でも可能で、PCやACアダプタ、あるいはスマホ用充電器等の給電できる機器に接続するとライトバーがオレンジ色に光るはずです(充電状態)。
この時、充電が完了している場合、USBケーブルを接続するとふわっとオレンジ色になり、すぐ消えたままになるという光り方になります。
さらに別の機能として、PSボタンとSHAREボタンを両方押しっぱなしにすることでBluetoothペアリングモードとなり、この時ライトバーは白色で高速点滅します。
この状態で対応機器やスマホで検索すると「Wireless Controller」として認識/使用することができます。
詳しくはこちら。→◆iPhone/iPad等/◆Android
実際に使うかはともかく、PS+SHARE長押しでピカピカ光らせることで、最低限の充電や動作を確認する手段にもなります。
これらの表示はとても基本的な挙動なので、もしUSBケーブルを繋げてもライトバーが反応しない(まったく充電できない)ようならケーブルの問題、接続口の問題が考えられます。
最悪なのはバッテリーの寿命という可能性ですが、この場合は正直どうしようもありません。
DUALSHOCK4のバッテリー「のみ」の公式販売は無いし、純正でないものを買うくらいなら別のコントローラを買ったほうがマシでしょう。
(バッテリー買ったら実は別の原因だった、なんてのは笑えないし)
補足として、スタンバイモード中の給電設定についての記載はこちら。
↓(※リンク更新)
https://manuals.playstation.net/document/jp/ps4/settings/standbymode.html
*
記載にあるように、[設定]>[省電力設定]>[スタンバイモード中の機能を設定する]>[USB端子に給電する]の設定を有効にしておくことで、本体を休ませている間も充電が行われます。(まあデフォで有効だったはずだけど)
念のため書いておくとPS4ではいちいち電源を切らず、PSボタン長押し→左側メニューの電源→「スタンバイモードにする」でスタンバイ状態にするのが基本です。
スタンバイを使うとコントローラの充電が楽なだけでなく次回の起動が数秒になるし、ゲームが終了されないため直前の状態から再開できるのがポイントです。
»有線接続/無線接続で操作できるか確認する ▲上に戻る
DUALSHOCK4は有線(USBケーブル接続)でも無線(ブルートゥース接続)でも操作できます。
充電が十分であれば、有線接続中にUSBケーブルを抜いても自動で無線接続になるため操作できなくなるということはないはずです。
もしケーブルを抜いた瞬間に接続が切れて何も操作できなくなるなら単に充電が不十分か、あるいはバッテリー異常の可能性があります。
逆に、有線の時だけ不安定という場合はUSBケーブルや接続口の劣化を疑ってみて下さい。
»USBケーブルを替える ▲上に戻る
単に充電ができていない、有線接続が途切れやすい、という場合はUSBケーブルに原因がある場合があります。
USBケーブルの内部には精密な導線が通っているため、無理に曲げたりねじったりすると断線することがあります。
手持ちがあれば、USBケーブルを交換して充電や接続が安定して行われるか様子を見て下さい。
また、乱暴に扱っているとケーブル接続口が破損することもあります。
この場合は本体に2つある接続口のもう一方に挿し直してみたり、本体側/コントローラ側の接続口を見てホコリや汚れが入っているようなら綿棒等で軽く掃き出してみて下さい。
なおDUALSHOCK4の対応ケーブルは、Androidスマホでも主流となっているUSB 2.0 / Micro Bです。
(まあ最近はType-Cのほうが多いかな?)
◆公式ショップによると純正ケーブルは1500円以上と高額ですが、百均で売っているケーブル(あればUSB延長ケーブルも)でも代用可能です
互換性のある端子はミニ(mini)ではなくマイクロ(micro)であること、3.0ではなく2.0であること、先端が平たい台形(かまぼこ形)であることに注意して下さい。
もし、接続するとオレンジ色になる(=ケーブル接続に問題ない)のに充電がすぐ切れる……という場合はバッテリーの寿命である可能性があります。
念のため下記の対処法を試しても改善しないようならわりとどうしようもない(修復不可能)かもしれません。
もしUSBを繋げれば動くのであれば、開き直って有線コントローラとして使っておき、別のコントローラを買うまでのつなぎにするのも手です。
*
一応、自分の初期型コントローラは6年間使ってもバッテリーの問題は無しでしたが、スマホ等と同じく充電池は何ヶ月も放置すると消耗しやすいと言われているのでたまに充電してあげると長持ちするはずです。
*
»別のコントローラが動作するか確認する ▲上に戻る
ここからはコントローラ自体の故障かどうかを調べます。
単純なことですが、もし別のPS4対応コントローラがあれば問題の切り分けが容易になります。
DUALSHOCK4でなくてもいいので、他のコントローラを接続してみて、……
・動く → コントローラの問題
・動かない → PS4本体側の問題
……ということになります。
ちなみに自分は持ってなかったのでここは確認できませんでした。
互換パッドは機能が不完全だったり形状や操作性が独特だったりするし、純正コントローラは高額だし、PS3用のDUALSHOCK3/PC用のUSBコントローラでは非対応でメニュー操作すらできないし……というのはともかく、コントローラが一個だとこういう時に苦労するのが落とし穴かも。
そもそも一個しかないコントローラがほとんど動かない場合、本体側のテストも困難なので地味に大変でした。
(しばらく放置して、たまーーに繋がったらあわててメニュー操作してました)
»コントローラのリセットを行う ▲上に戻る
これもシンプルでおすすめな方法です。
DUALSHOCK4の背面にあるリセットボタンを押すと内部設定を初期化できるため、システム的な問題が改善できる可能性があります。
PCやスマホ等、別の機器で使っていたらPS4とペアリングできなくなった、といったケースで効果があるようです。
リセット後はペアリングが切れるため、改めてUSBケーブルで接続してPSボタンを押すことで再度認証を行います。
リセットボタンはL2ボタンの近くにあります。
つまようじや針など、先の細いもので押し込むとカチッという感触があるはず。
なお公式の故障診断を見たところ、カチッと押した状態で少なくとも5秒間押し続けると確実にリセットできるとのこと。
もちろん原因がケーブルやら内部やらにある場合はまったく効果が無いのですが、簡単に試せるのでやってみる価値はあります。
*
»本体を更新する ▲上に戻る
ここから本体側の対処法です。
まずは基本のシステムソフトウェアのアップデートです。
数年が経過して今さら問題になることも考えにくいところですが、最新版がある場合はただちに適用しておくべきです。
更新ファイルがある場合は「お知らせ」メニューに通知が出るほか、上部メニュー→設定→システムソフトウェアのアップデートでも確認可能です。
なおスタンバイモードを常用している場合、普通に電源を切って、起動し直すことで偶発的な不具合が解消される可能性があります。
本体のタッチ操作で電源を切る場合は、短く押すとスタンバイモードになってしまうため5秒以上長押しして下さい。
(2回目のピッが鳴るまで押したままにする)
»セーフモードで起動する ▲上に戻る
このあたりまで来るとだいぶ深刻な状況ですが、できることは試しておきましょう。
次はセーフモードを使用して、最低限のシステム構成で動作確認する方法です。
セーフモードでは通常時よりも認識しやすい状態となるので、症状によってはセーフモードに来るだけで解決することもあるようです。
セーフモードにするには、まずPS4の電源を切って、本体ランプが消灯した状態にします。
ランプがオレンジ色になっていたらスタンバイモードなので、いったん起動し直してから電源を長押しして完全に電源を切って下さい。
次に、電源を切る時と同じように電源を長押しして起動します。
触れた直後のピッの後、もう1度ピッが聞こえたら指を離して大丈夫です。
黒い画面のメニューが出てきたら、コントローラはUSBケーブルで接続します。(ここでは無線接続不可)
普通に操作できるようなったら、メニューから再起動でも選んでおけば通常の状態に戻ります。
»本体設定を初期化する ▲上に戻る
本体側でできることの最後は設定の初期化です。
完全な初期化ではなくDLしたゲーム、セーブデータ、保存したシェア画像/動画、フレンド等は保持されるので安心して大丈夫です。
ただし、コントローラ設定、シェア設定等がリセットされるため、完全に元通りにするのは地味に面倒です。
↓
https://support.asia.playstation.com/jajp/s/article/ans-jajp50180
(このヘルプページはどっか行っちゃったみたい……)
該当メニューは上部メニュー→設定→初期化→設定を初期値に戻す。
この時、「PS4を初期化する」を選択してしまうと全データが完全に消去されるので絶対に間違えないように注意して下さい。
なおセーフモードを試して改善しないなら、正直なところ「設定の初期化」で効果があるのかはあやしいです。
自分の場合はシステム的な問題ではなかったため、やはり「設定の初期化」を行ってもすぐ接続が切れるような症状は改善しませんでした。
まあ特殊な場合を除けばやっても無駄になる気がしますが、ワンチャンに賭けてやってみるのもいいでしょう。
逆に、これをやってもダメなら外側からできることは無いとハッキリするので、いよいよ分解(または諦め)が必要であるということになります。
◇分解してみたよ ▲目次
ではコントローラの分解に入ります。
あくまでホコリや汚れの除去といった内部の清掃が目的で、半田付けだのICチップの配線だのはやらないし、専門的な知識は不要です。
使う道具も小さめのドライバーのみ(+あればピンセット等)なので、まあ打つ手が無くなったらダメ元でやってみるか程度のノリで試してみて下さい。
ただし、繰り返しになりますが分解は最後の手段です。
無理に分解しても直るとは限らないし、むしろ不用意にコードを切ったり、小さい部品を失くしたりすれば再起不能となるリスクがあります。
ここからは自己責任かつ破損も覚悟した上で、十分に注意して作業を行って下さい。
※無理しないほうがいいよ!
▼内部清掃 ▼組み立て~動作確認
»4つのネジを外す
まず、背面の4箇所にあるネジを外します。
特殊ドライバーではなく普通の+ドライバーで大丈夫ですが、径が小さいため精密ドライバーでないと大きさが合わないかもしれません。
ドライバーの先端がカッチリ合わない場合、ネジ穴がえぐれる可能性があるので無理に回さないのが無難です。
なお先端が小さい精密ドライバーセットは百均にもよく置いてあるし、いろいろ使えるので1つは持っておくと良いでしょう。
また、ネジは小さいので作業中に失くさないように注意して下さい。
»内部のツメを外す ▲上に戻る
次に、各部の留め具を外していきます。
これが地味に難関で、どうやってもツメがバキッと折れやすいです。
しかしツメはあちこち折れてもわりと大丈夫なので、ある程度割り切って開けちゃうくらいでないとなかなか次に進めません。
ちなみに自分が最初に開けた時点でツメが3つ折れていたので、かなり詳しい経験者でもないと無傷で開けるのはほぼ無理と思われるので覚悟しておいて下さい。
最初に外すのはグリップの内側が良いようです。
ネットを見ると「パーツオープナー」を使っている人が多いのですが、自分は大きめのマイナスドライバーで開けました。
PS3のコントローラだとわりと簡単なのですが、DUALSHOCK4はなかなか開かないので苦労します。
かなり力を入れて「ねじ込む」ことになりますが、スベってケガをしないようにも注意して下さい。
すき間にドライバーを当てたら、力を入れつつテコのように手を上下に動かしてねじ込んでいきます。
たまたまたこ焼きについてきた竹串があったので、わずかに空いたところにコレを突っ込んで固定し、少しずつすき間を広げていくようにしました。
まあ竹串でなくても別のドライバー等で大丈夫ですが、とにかくあせらずちょっとずつ開けるようにして下さい。
グリップ内側が左右とも開いたら、同様にスティック付近(イヤホンジャックあたり)→グリップ外側→SHAREボタン/OPTIONSボタン上部を開いていきます。
上部のツメを外す時はタッチパッドに無理な力をかけずカバー部分を狙って下さい。
なお、前面のカバーには基盤、背面にはUSB接続口が付いています。
前後のカバーは↓画像のように平たいケーブルで接続されているため、特に上部のツメを外す時には傷つけないよう注意して下さい。
また、内部のバッテリーは固定されていないため、カバーを外す時は前面側を下にしておいて下さい。
カバーを外す時はあちこち引っかかると思いますが、ツメを外す時以外は無理に力を入れず引っかかっていそうなところを1箇所ずつ内側に押し込むようにしてゆっくり外していきます。
特にL2/R2ボタンは固定ピンが折れやすいのと、内側にある細いバネを失くさないように注意して下さい。
»失くしやすいパーツ ▲上に戻る
L1ボタン/R1ボタンはこんな形で、カバーを外すとポロッと落ちてきます。
上下に短いツメが付いている他に固定ポイントは無く、カバーを戻す時もそれっぽいところに置くだけで大丈夫です。
自分のコントローラはヘタってきたのか、強く(というか変な角度で?)押すとめり込んで戻ってこないことがあったのですが、こういう機会にツメの折れが無いか確認しつつ汚れを拭き取ることで多少は動作が安定するかなと。
L2ボタン/R2ボタンにはバネ(針金)があるので、失くさないように注意して下さい。
バネはカバーの溝にあるか、あるいはL2/R2のピンに引っかかっているはずです。
これを失くすとL2/R2ボタンを押しても戻ってこなくなるので、分解/清掃が終わるまで大切に取っておいて下さい。
(追記)
上記のバネですが、無くても内側のゴムがまともならまあまあ戻ってくるので、無くてもそこまで深刻ではないみたい。
もちろん新品と比較するといまいちにはなると思われます。
もう1点、組み立てる時にはゴムのずれに注意してください。
自分は分解後にL2だけボタンが効かなくなったことがありましたが、原因は↓画像のようにゴムが引っかかったまま組み立てたためでした。
こんな感じでピタッとハマっていればたぶん大丈夫です。
で、↑のズレをチェックしたりと何度か分解していたところ、以前から折れかけていたR2ボタンのツメが折れました。
このツメが引っかかっている部分はかなり強く押し込まないといけないため、無理に外すのはもちろん、戻す時にも折れやすいので注意してください。
一応瞬間接着剤も試しましたが、何度やってもハメこむところで折れるので諦めました。
自分の場合バネをかける側が折れてしまったので、とりあえずバネ無しのままです。
今のところもう片方のピンだけでなんとか頑張っていますが、意外とプレイはほぼなんとかなる印象です。
ただ、やっぱりちょっと戻りが悪いので精密なプレイには支障が出るかも。
同じようにピンが折れてしまって気になる人は、プラモデルで軸が折れた時に使われるシンチュウ線(真鍮線)を模型店等で探してみるといい……かも。
もちろん新品と比較するといまいちにはなると思われます。
もう1点、組み立てる時にはゴムのずれに注意してください。
自分は分解後にL2だけボタンが効かなくなったことがありましたが、原因は↓画像のようにゴムが引っかかったまま組み立てたためでした。
こんな感じでピタッとハマっていればたぶん大丈夫です。
で、↑のズレをチェックしたりと何度か分解していたところ、以前から折れかけていたR2ボタンのツメが折れました。
このツメが引っかかっている部分はかなり強く押し込まないといけないため、無理に外すのはもちろん、戻す時にも折れやすいので注意してください。
一応瞬間接着剤も試しましたが、何度やってもハメこむところで折れるので諦めました。
自分の場合バネをかける側が折れてしまったので、とりあえずバネ無しのままです。
今のところもう片方のピンだけでなんとか頑張っていますが、意外とプレイはほぼなんとかなる印象です。
ただ、やっぱりちょっと戻りが悪いので精密なプレイには支障が出るかも。
同じようにピンが折れてしまって気になる人は、プラモデルで軸が折れた時に使われるシンチュウ線(真鍮線)を模型店等で探してみるといい……かも。
もう1つ、リセットボタンのピンも転がっていきやすいので注意して下さい。
場所は基盤の右上(L2ボタン付近)で、挿すというより置いてあるだけです。
こういったものもあるので、やはり分解時は前面カバーを下にして作業するのが無難です。
»フラットケーブル、バッテリーを外す ▲上に戻る
USB制御部を連結している平たいケーブルを外します。
青い部分は
ここは素手でも構いませんが、できればピンセット等を使うのが無難です。
バッテリーは、左側にある電源接続部を慎重に引き抜きます。
片方からマイナスドライバー、反対側から指ではさんで持ち上げると楽です。
なお、一言にDUALSHOCK4と言っても型番や発売時期によって内部構造が異なる可能性があるので、不安なら外す前にケーブルの色や向きが確認できる写真を撮っておくと後で迷わなくなります。
しかし、カバーを開くと案の定ひどい汚れが詰まっていました。
手アカやホコリはもちろん、どこから入ったのか髪の毛も結構混入していたり。
ここはケーブルを傷つけない程度にティッシュで拭き取ったり、掃除機で吸ったりしておくとさらに寿命が伸びるかと思います。
»基盤を外す ▲上に戻る
バッテリーを外したら、中央に見えるネジを外します。
見たところカバー用の4つのネジと同じものですが、念のため別々に置いておくのが無難です。
バッテリーカバーの右上(リセットボタン付近)にも、USBと同じようなフラットケーブルがあるので外します。
この時点で基盤を外すことができますが、やはりあちこち引っかかるので無理に動かしてはいけません。
左右のグリップ付近にある細いケーブルも傷めないように注意して下さい。
ぶじ前面カバーから基盤を外した状態。
素手では指の油が劣化の元になるので、できるだけむき出しの回路は触らないようにして下さい。
今回の分解の工程はここまでで完了で、以降は清掃~組み立てです。
»接点の清掃 ▲上に戻る
特定のボタンのみ誤動作がある場合はだいたい内部のキズや汚れのせいなので、目につくゴミや汚れがあればここで除去します。
もちろん、直接は触れずに乾いた布やティッシュ等で作業して下さい。
こちらが方向キーの内部。
特に不具合はありませんでしたが、思ったより汚かったです。
そして、おそらくここだろうと踏んでいたPSボタン周り。
中央の布のような部分がスピーカーで、その下の印鑑のような部分がPSボタンの接触部分です。
こうして見るとヤニのような汚れがベッタリ付着しています。
試しにティッシュで軽くこすってみるとえっというくらいの汚れが付いてきました。
その後の状況からすると、今回はこれが具体的な原因だったようです。
自分はタバコは吸わないし経年の劣化なのか化学変化なのか分かりませんが、とにかく長年の汚れによって接触部がショートしていたみたいですね。
傷つけないよう慎重に汚れを拭き取った状態。
明らかにきれいになりました。
接触部ではない(導線が露出していない)ので大した意味はありませんが、他の部分もそこそこ汚れていたので見える範囲は拭き取っておきました。
今回は接点の清掃が主目的だったので、これ以上の分解は行っていません。
»組み立て ▲上に戻る
清掃が済んだら元通りに組み立てていきます。
まずL2/R2ボタンのバネは↓画像のように取り付けます。
左右それぞれ内側(USB接続口のある側)に引っ掛けます。
バネが落ちないように押さえつつ、画像の赤い○部分のツメ(※両側)をはめ込みます。
カバー側はバネが溝に入るようにします。
ここは折れやすいので注意して下さい。
左右ともこんな感じでハマれば大丈夫です。
カバーを戻す時にL2/R2ボタンが引っかかりがちですが、絶対に力押しにせず、角度を変えたりして通過させて下さい。
他に引っかかりやすいのが底面。
グリップ部分は、底あたりのとがった部分を内側に軽く押すとカバーを閉めやすいです。
イヤホンジャックの左右に来るツメも詰まりやすいです。
ここも軽く内側に押し込みつつカバーを閉じます。
»動作確認 ▲上に戻る
気がつくとエグいほどのゴミやあちこち折れたツメが散乱していましたが、まずはPS4に接続して動作確認を行います。
PSボタンも一発で効いて、ぶじ青ランプが点灯。
久々にまともに使えそうな状態となりました。
せっかくなので、ファイトマネー稼ぎにストVで未クリア分のサバイバル(NORMAL)をプレイしてみました。
本田で10分ほどプレイして、特に問題なくぶじクリア。
というわけで、ぶじ完☆治しました。
分解から数日経過しても、今のところ誤動作や接続解除の不具合は起きていません。
……ん?
無事解☆決したところでリセットボタンのピンが転がっていたことに気づいたため、この後めちゃくちゃ再分解して組み直しました。
これから挑戦する方も失くさない/忘れないように注意しましょう。
(余談)
これは仮説ですが、あのPSボタン付近の集中的な汚れ方を見るに、DUALSHOCK4の前面に空いているスピーカーの穴が根本的な原因だったんとちゃうんかという気がします。
まあ6年目の症状だし今さらですが、やや気になったのでスピーカーの穴を塞ぐシールを貼っておきました。
スピーカーを一切使わない方、新しくDUALSHOCK4を買った方はコレをやっておくと見えないところで効果がある…………かもしれません。
念のために書いておくと、チャット音声等はコントローラの設定からヘッドホンに出力させることができます。
設定はPSボタン長押し→サウンドと周辺機器→ヘッドホンへの出力で「すべての音声」を選択。
自分はずっとこの設定なのでよく知りませんが、たとえばRESOGUNのアナウンス音声等もこの設定を変えるとコントローラ側から出力されたりします。
なお上記設定メニューはヘッドホンを外しているとオフになるので注意。
(追記)
今回の件を踏まえて、PS5のデュアルセンスコントローラーにもマイク穴をシールで封鎖しておきました。
▲目次に戻る
以上、デュアルショック4の分解/清掃/修理解説でした。
今回書いた内容を行ってもダメなら、それはそれで「もう手に負えない」と分かったという前進になるので、きっと無駄にはならないはずです。
ともかく、なんやかんやで参考になった/直ったなら幸いです。
ではまた。
*その他の解説記事:■「ガチ解説」ラベル
ワイヤレスコントローラー(DUALSHOCK 4) ジェット・ブラック(CUH-ZCT2J)
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