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2013年5月12日 ■PC版で見る

2013「ミュシャ展」行ってきたよ!!!!!!!!


 六本木ヒルズにて開催中のミュシャ展(パリの夢・モラヴィアの祈り)に行ってきました。
 ミュシャと言えば、美術や絵画にとんとうとい自分でもひと目で良さが分かる、稀有というか唯一の画家ですね。
 一時期は◆Google画像検索でミュシャ画像を集めたりしていましたが、明確な輪郭線がある画風は現代の漫画やアニメのように親しみやすく、どんだけ未来に生きてたんだという感じですね。
  →ゴッホがぶったまげたという浮世絵の影響もあったのかな?

 ただ、今回のミュシャ展では「あなたが知らない本当のミュシャ。」と銘打ってあります。
 展示には一般に知られる華やかなものはもちろんとして、↑のキービジュアルのように力強い印象を受ける油彩作品や、宗教画等も数多くありました。
 また、パリを離れ祖国へ尽くしてきた活動や、10年以上を費やした「スラヴ叙事詩」についても大きく扱っており、人間・ミュシャの思想にも迫る今回のイベントはある意味で異色とすら言える内容だとか。

 ではテンションが上がっていろいろ買ってきたものも含めて、感想なんかを少し書いていきます。


ミュシャ展 ─パリの夢 モラヴィアの祈り─
2013年3月9日(土)〜5月19日(日)
http://www.ntv.co.jp/mucha/(日本テレビ内サイト)




 おみやげ■追記しました。

 森ビル周辺。ガーデニングされています。
 ところどころ枯れ気味ですがなかなかのもの。


 あまり雨を防いでくれないことでおなじみのアーケード。



 森アーツセンターの階段からテレ朝らしきものが見えました。


 各種ゲート付近。


 ところで東京メトロ改札を出て、ヒルズに上がるエスカレーター付近に各種チラシが置いてあります。
 ミュシャ展のものは2つ折りになっていますが……。

(ヤロスラヴァの肖像 ←  → 夢想)  


 このように、左右でまったく印象が違うキービジュアルというのが、今回のコンセプトを象徴的に表しているように思います。
 なお、左のイケメンモデルはのヤロスラヴァだそうです。
  →http://www.ntv.co.jp/mucha/works/detail12.html


 入場口。すでに圧倒されそう。


 ゴールデンウィーク中に行ってきたので、さすがに混雑していました。
 ↑は帰りがけなので空いていますが、入った時は百人ほど並んでいたかと思います。
 なお、追加500円◆日テレの枡アナによる音声解説が聞けるヘッドセットが用意されていました。




 展示会にありがちなこととして、特に最初のエリアは人が多く、なかなか進みません。
 無理に全部を間近で/並んで見ようとすると大変です。
 作品番号とか人の流れはありますが特に見る順番は決まっていないので、どうしても見たいというものに絞ったほうがいいですね。

 ただ、序盤から出世作「ジスモンダ」「椿姫」なんかがあります。
  ※外せないよ!!
 これですね(買ってきたブックマーカー)。


 これらは大女優サラ・ベルナールのためのポスターとして描かれたそうですが、207.3x76.2cmということで、実際のものはほぼ等身大のような大きさでした。
 なお、こんな話もあって興味深いところです。
「それまでは書物の挿絵のような地味な仕事をしていたミュシャがほとんどなんの前触れもなく《ジスモンダ》の華麗なミュシャに変身したのはある意味では謎……」
 http://www.ntv.co.jp/mucha/exhibition/highlight.html

 で、こうしたリトグラフのほとんどが上下で2分割されているというのも、ここで見て初めて知りました。
 あと、たとえば「椿姫」をよーーーく見ると、背景の星形の一つ一つの輪郭に内側を塗りつぶした時のタッチが残っていたりして、ああこれはCGでも画像でもなく絵画なんだというのが生々しく実感できました。




(続き)


 ミュシャと言えば、サラ・ベルナール以外にもお菓子やらタバコやらの大衆的なポスターを非常に多く手がけたことでも有名です。
 ただ、そのどれもがたかがチョコの広告にどんだけガチなんだという緻密さです。
 髪の毛、衣装、羽ばたく鳥のような柔らかい曲線というのはそれだけでも素晴らしいものがありますが、その周囲が華美な城壁のようにガッチリした装飾で囲まれているところに、なんとなく商業作品として成立させる説得力みたいなものまで感じてしまいます。

 あと、今回の展示ではそれらの「完成品」と同時に「~の習作」というのも多数ありました。
 要するにラフなんですが、有名な「四芸術」ほぼ色が付いていない状態なんかもありました。
 中には、本の挿入イラストの習作なんてのもあり、イメージとまったく違う画風だったりします。
 このあたりからミュシャのルーツがわかる……かと言うとあまりにも違いすぎて無理ですね。


 イメージと違うという点では、「ヤロスラヴァの肖像」を始めとした油彩作品は別人と言っていいほどです。
 特に「ボスニア伝説」シリーズなどは重苦しい色彩、叩きつけるようなタッチで、テーマ自体も暗いものだったりします。
 宗教画の◆百合の聖母なんかは、よく見ると身体や衣服に輪郭線があったりするせいか、かろうじてミュシャだとわかるかもしれないといったところですね。

 こういうのって◆ディスコミが巻によってオカルトアクションだったり変態女装マンガだったりするみたいに(という例示はともかく)、どっちも本物だというのは忘れてはいけないところです。
 ハッキリ言って好みが分かれるところだし、アール・ヌーヴォーな作品だけが目当ての人は素通りしちゃうかも知れませんがここが今回のキモだったというのは間違いありません。
  →「パリの夢・モラヴィアの祈り」って言うくらいなので。

 この時の世界情勢や、チェコ独立に至る流れみたいなことは正直ぜんぜん知らないのですが、後期の作品のメッセージ性は強く感じました。
 ミュシャという人間がガチなナショナリストだったとか、フリーメイソンに入っていた(!)とかいうことも踏まえると、パリ時代の作品もまた違った見えかたになるのではないかと。
  →ま、良くも悪くもかもしれませんが。
 単純に見た目で言えば、ファンタジー調なパリ時代のものと比較して、チェコ時代は視線が強いのが印象的でした。
 どちらが良い悪いというものではなく、注いだ情熱の出どころが変化したことでカラーも変わって行ったのでしょうね。



 ……といった感じで、今回一番ココロに残った作品は「運命」(Fate)でした。
 たしか場内の一番最後に展示されていたかと思いますが、これもまたすごい眼をしていたのをよく覚えています。
 癒し系だと思っていたミュシャの絵で、ざわっと来る方向に圧倒されるとは思ってもみませんでした。
 ともあれ、ちょっとくらいはその生き様を知ることができたのかなと思うと行っといてよかったと思います。



おみやげいろいろ


 物販で買ってきたものです。


 主な紹介は公式のこのあたり。
 http://www.ntv.co.jp/mucha/goods/ogcategory/
  ※ここに載ってないものもあったよ!(↓のクリア・マーカーとか)

 なお、カタログや一部商品については日テレ屋webにて通販もされています。
  http://www.ntv.co.jp/shopping/mucha/(ラインナップはかなり少なめ)
 
物販スペースいろいろ ※三箇所あったよ!
 まず店舗ですが、観た帰りだと混むかと思い、共通の入場口のようなところにある小さめの物販で先に済ませておきました。
 こちらはスカイツリーパズルだとかの東京みやげも含む定常的な店でしたが、ミュシャ展関連のカタログや各種グッズも扱っていたので助かりました。
 ↑の画像にある星形の蓄光ピースなんかは、まあどこにでもありそうなやつですが運命的な何かを感じたので一緒に買いました(余談)。

 そして、ミュシャ展を出る直前には専用の物販スペース(とてもせまい)が用意されていました。
 ◆スタージュエリーや、額に入った絵(リトグラフ?)といった高価なもの、トートバッグやカレンダーのような大きなものは、たしかこちらにしか無かったかと思います。
 品揃え自体も多く、たとえばポストカードだと主なものは共通ショップにもありましたが、専用ショップには四芸術の習作バージョンがあったりと種類が多かったです。
 ただ超せまいので混雑しており、ここでの買い物はスルーしました。

 もう一つ、出口方面へはエスカレーターを通りますが、降りたところにも物販スペースがありました。
 テーブルに商品を並べた、といった簡易的なものではありますが、ここもそれなりに点数が多かったです。
 (常時営業しているのか、ちょっと分かりませんが)

 なお、こちらはそのスペースに貼られていたポスター。


 ただでさえ天使の(略)はともかく、この日はスカイデッキが無料開放されていました。
 ただ、この日は「悪天候のため案内を中断しております」とのことで入れませんでした(残念)



 では、買ってきたもの。
 まずポストカード。
 イケメンすぎるヤロスラヴァと、四季・冬です。
  →通常サイズは120円、大判サイズは180円
 ミニポスターのように愛でる予定ですが、これが送られてきたらインパクトが有りそうです。
 たばこのJOBとか、百合の聖母とか片っ端から買いそうになりましたが、数を絞って気に入ったものだけにしておきました。
 絵の点数だけで言えば、レシート用紙のような◆ロールメモ(あるいは普通にカタログ)がいいかな?


 クリアファイル。「月と星」シリーズです。

 1ポケットのものもありましたが、こちらは2ポケット仕様でした。
 裏側には「Mucha」のロゴと、作品名などが印字されています。

 A4サイズの紙が収まります。


 そして、とても気に入ったクリア・ブックマーカー。
 しおりですね。

 イラストは「月と星」シリーズとポスターいろいろ


 しおりっていくらあってもすぐ無くなるので、行く前からサイトで見ていいなーと思っていました。
 で、1つ600円とかするのかと思ったら4種セットで500円だったので思わず2つ買ってしまいました。
 さすがにこれは大切に使えそうです。

 ジスモンダもきれいに印刷されています。
 もともと縦長なのでデザインに無理が無いのも良いところですね。


 ところで実物を見て思ったのが……ミュシャの絵は思ったより淡い色だということ。
 これまでPC画面や、紙に小さく印刷されたものでしか見たことがなかったせいか、ミュシャの線はマンガのように濃い黒なのだろうと思っていたのですが、実際の大きなポスターでは「真っ黒」な部分がほぼ一切無いというのがわりと意外でした。
 間近で見ると、どの線も茶色だったり、暗い青だったりで何かしらのが付いているんですね。
 当たり前なのかもしれませんが、なんだかぐっと来た点でした。


 切り込み部分。「Mucha」のロゴがあります。 ※こういうの大事だよ!!

 ラノベにも収まるベストサイズです。


 最近は電子書籍に目覚めつつあるのであまり本を買わないようにしていますが、この世に図書館がある限りはまだまだ使うことも多いかなと。
 こういうものは使うのがもったいない!!と思いがちですが、どうせなら全部ボロボロになるか無くしてしまうまで毎日使い倒すのもまた正義でしょう。
 そんなわけでアフタヌーンみたいな雑誌にもどんどん使っていくつもりです。


 出口付近にはガシャガシャがあったので回してみました。
  →ついでに、ただでさえ天使のミクさんによる高難易度カフェのチラシ。
 中身は四季シリーズがデフォルメされたマグネットで、自分としては「冬」がいいなーと思ったら水色が出ましたが、中身は……。

 ミュシャでした。ある意味当たりでしょう。
 見ての通り、想像以上にメタリックでした。

 他はこんな感じ。

 裏側。

 マグネットアクションのバンシィにもくっつきます。

(今後スキあらば画像に差し込もうと思います)




 といった感じで、1時間半くらいかけてじっくり見てきました。
 こういうものなら美術展も悪くないなと。
 ここ最近だと、ユニコーン繋がりで「貴婦人と一角獣展」なんかも面白そうです。

 最後に、ヒルズ内にあった球型の植え込み。



 ではまた。



◆パズルの超達人 2016ピース 黄道十二宮


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